「選手の力を引き出す」ために“青木セッティング”を実施!
名物17番ホールで果敢に攻める選手が増える!?
「選手の力を引き出す」ために“青木セッティング”を実施!
多くの選手が難しいと語る17番ホール(481ヤード、パー4)。右ドックレッグでグリーン手前に大きな池が広がる風光明媚な宍戸ヒルズカントリークラブの名物ホールだ。昨年最終日の平均スコアは4.361とボギーだけでなく、ダブルボギー以上をたたく選手も少なくなかった。
開幕前日、この17番のセッティングに対して日本ゴルフツアー機構(JGTO)
の青木功会長から指示が飛んだ。「右のラフの芝を刈り下げ、右ギリギリを狙えばフェアウェイに出てくるようにした」という。
青木功会長の指示により、右サイドのラフが刈り下げられた
青木に同行したJGTO理事の渡辺司プロは補足する。「青木さんがおっしゃったように、OBというリスクを感じながらも勇気を出して打った人間にはそれなりのご褒美というかメリットをもうちょっと与えられないかなということで、右のラフを少しカットするという作業を行いました。ただし、そうは言ってもOBの杭からは約5ヤードしか離れていないので、ここを狙って打てる選手は自分のショットに自信があり、しかも度胸があるかどうかということも試されると思います」。
昨年大会での17番ホールティーショット落下地点。フェアウェイ右サイドは深いラフだった
OBがあるためラフが刈り下がったとしても右サイドを狙うのには技術と度胸の両方が必要。「選手の力を引き出す」セッティングを意識している青木会長ならではの指示だった。