「世界で活躍するためのコースマネジメントを選手たちに問いたい」
コースセッティング担当の山崎千佳代プロの話
(プロフィール)
山崎千佳代/レギュラーツアー8勝。1990年には年間3勝をあげ、賞金ランキング7位に入る。現在はテレビのトーナメント中継の解説者としても活躍中。
選手の持っている技術を発揮しやすくするというのがセッティング担当の仕事だと思っています。岡本綾子さんの元で2年間しっかりと勉強させてもらいましたが、それを引き継いで今回のセッティングをしていきたいと思っています。
この選手権は歴史ある大会で歴代チャンピオンはそうそうたる顔ぶれです。長年テレビ放送の解説もしてきているので、その場面場面を思い出しながらセッティングの方にも生かしていきたいと思います。
単に難しくするだけではなく、選手に頭を使わせたいですね。静ヒルズカントリークラブはティーイングエリアの面積が縦に長く、距離を変えるなどやりたいセッティングができます。例えば17番ホールではグリーン手前の左側に池があります。セカンドショットでは、使うアイアンの番手とスピン量、あと風の状況なども考えながら攻めさせるセッティングを行うことができます。女子もここ2、3年の技術の進歩は速くて、例えばスピンコントロールを行う技術が世界では求められますが、この選手権でも問いていきたいです。
また、ホールを攻め方についてイメージすることも、コースマネジメントでは重要です。それは感性であったり、グリーンのスピードの速さであったり、風を感じたりなど、どれだけ今まで数多くの場面を経験してきたかが大切ですし、その経験で差が出てきます。
一方でシンプルに静ヒルズカントリークラブが持っている元々の素材をしっかり生かしたいです。設計者の意図を吸収して、形にしたいと思います。
メジャーですし世界で活躍するためのコースマネジメントを選手たちに問いていきたいですね。海外ツアーでは飛距離がどんどん伸びているので、今回のセッティングでも距離は長めにします。