「すっきりして、景観が良くなった」と大好評!
トーナメント開催に当たって行われたコース整備の内容と目的
「宍戸ヒルズレディース 森ビルカップ」の会場となっている宍戸ヒルズカントリークラブ(東コース)。開催に当たって木の伐採や剪定を行い、雰囲気が大きく変わりました。トーナメント開催に当たってどのようなコース整備を行なってきたのかを、宍戸ヒルズカントリークラブの総支配人である草野通朗氏に聞きました。
中嶋常幸プロが優勝した1984年関東オープン以来のトーナメント開催
1年前となる昨年の10月の中旬頃、トーナメント開催に当たっての準備に本格的に入りました。実は、中嶋常幸さんが優勝された1984年の関東オープン以来となる38年ぶりのトーナメントになります。
随分と木が大きくなり、日当たりも風通しも悪くなっていて、コースコンディションも上げなくてはならない状況でした。特に(アウト、インの)スタートホールと上がりホールの4ホールをなるべく見通しを良くしたいので、木の伐採と剪定を進めました、
トーナメントを開催するコースを仕上げるには、ギャラリーの皆様が安全に観戦できる導線を確保しなくてはならないなど、普通のゴルフ場がやらないことを実行しなくてはいけません。歩くための道路の舗装、カート道路や管理道路の整備、さらにはコース内の凹みを直すなど。また、枝があるとギャラリーの方々が観戦する際に飛球が見えにくくなるので、枝の剪定も行いました。
この作業によりコース内の景観が美しくなるだけでなく、コースコンディションも改善します。元々の東コースをよくご存知の方は、相当スッキリしたという印象を持たれると思います。
現在の18番ホールティからの眺め。木が伐採、剪定され、すっきりとした。
以前の18番ホールティからの眺め。
コースはより美しく!グリーンコンディションはレギュラーツアーと同等
プロのトーナメントをやるということでコース管理部のスタッフのモチベーションは相当上がります。
例えばバンカーのエッジのリップが今までとはやっぱり違いますよね。
リップが綺麗になるとコース全体も非常に綺麗に見えてきます。
ステップ・アップ・ツアーは2部ツアーとはいえ、レギュラーツアーに行ってすぐに優勝するような選手が続々と出てきている試合ですし、世界ランキング対象ツアーでもありますので、そのツアーに見合ったクオリティを提供すべきだと思っています。
距離はそれほど長いセッティングではありませんし、ラフも伸ばしてないですが、グリーンのコンディションはレギュラーツアーに全く引けを取らないコンディションを提供したいというのが私たちの目標でした。10.5フィートくらいで良いというお話だったのですが、12フィート、コンパクションは24を目標にして、この1年間をかけて仕上げてきました。その目標通り、初日は12フィート、コンパクションは24を達成できました。
レギュラーツアー並みのグリーンコンディション、速いだけでなく硬さも含めたバランスも取れたグリーンコンディションを提供できているのではないかと思います。