蟬川泰果が堀川未来夢とのプレーオフを制して勝利!最年少で日本タイトル3冠達成
優勝を果たした蟬川泰果
蟬川泰果が堀川未来夢とのプレーオフを制して勝利!最年少で日本タイトル3冠達成
最終日は近年稀に見る接戦となり、最後まで誰が勝つか分からない展開となりました。
首位と1打差の5アンダー・3位タイからスタートした蟬川泰果は、2番ホール(Par5)で30ヤードの3打目が直接カップインしてイーグル。7アンダーで首位に並びました。その後は、同組の堀川未来夢、米澤蓮らと一進一退の攻防を繰り広げました。
「15番で未来夢さんに2打差をつけられて厳しいかなと思い、自分がバーディを取っていかないと勝てないなっていうふうに思いながらプレーしていて、16番でバーディが来て、18番でもバーディが取れました」と、10アンダーで堀川と並び、プレーオフに突入しました。
プレーオフでは堀川がフェアウェイをキープしたのに対し、蟬川は左のバンカーへ。「僕の中では、右のラフよりも左バンカーのほうがグリーンを広く使えるので、あれは狙い通りだと思っていました」と振り返り、バンカーからの178ヤードを7番アイアンで2メートルにつけました。入れれば優勝のバーディパットを沈め、2023年12月の日本シリーズ以来となるツアー5勝目を挙げました。
優勝が決まった瞬間!
優勝を決めたパットについては、「本当に気持ちよかったですね。久しぶりの優勝なので、最後は手が震えていましたが、本当に皆さんの応援のおかげで最後はしっかり入れられたのかなと思います」と、優勝インタビューで語りました。
2022年「日本オープン」、2023年「日本シリーズ」に続く日本タイトル3冠を達成。「24歳148日」での達成は、尾崎将司の「27歳248日」を更新する最年少記録となりました。
また、優勝によって与えられるPGAツアーとDPワールドツアーの出場権については、「コンフェリー(米下部ツアー)で苦労して、本当に予選通過するのも精一杯だったんですけど、怪我(今年2月上旬の試合で背中痛により途中棄権。その後、左肋骨の疲労骨折と判明)を経て、自分を一回見つめ直して、コツコツやることの大切さっていうのはすごくこの試合で感じたので、もちろん出るからにはトップどころを目指してやりたいです。両試合とも上で戦うっていう気持ちで頑張りたいと思います」と話しました。
惜しくもプレーオフで敗れた堀川は、優勝争いについて「楽しかったです。こういう緊張した場でプレーができて、自分がイメージしたパッティングやドライバーショットが打てたのは、成長を感じられると思います。ただ、まだまだ反省点も見つかりました」と振り返りました。
プレー中にグータッチをする堀川と蟬川。優勝争いをしながらも、お互いの好プレーを讃え合っていた
最終日は6,055人のギャラリーが会場に集結。4日間の合計では20,180人が来場し、昨年の20,016人を上回りました。