畑岡奈紗が最年少でツアー2勝目を飾る!! その時トミーアカデミーでは何を伝えたのか?
畑岡奈紗が最年少でツアー2勝目を飾る直前、
中嶋プロがトミーアカデミー生に伝えた勝つために必要なこと
畑岡奈紗プロ(森ビル)が9月22日(金)~24日(日)に宮城県利府ゴルフ倶楽部にて開催された、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」にて優勝しました。昨年の女子メジャー「日本女子オープン」をアマチュアで制して以来となるツアー2勝目。宮里藍が持つツアー2勝目の最年少記録を破り、18歳254日で達成した快挙でした。
同じ時、畑岡プロが育った「ヒルズゴルフトミーアカデミー」では、4期生(男子)の初めてとなる合宿が静ヒルズカントリークラブにて開催されていました。合宿最終日の24日(日)の昼食休憩時は、丁度畑岡選手が優勝に向けてサンデーバックナインを迎えた時でした。
畑岡プロが優勝したトーナメントと同じ期間の9月22日~24日まで、トミーアカデミーの合宿が開催されていた
中嶋常幸プロは生徒達に対し質問。「最終日最終組、残り9ホールで2位と5打差。今の奈紗と同じ状態に置かれたら、みんな何を考えてプレーする?」。生徒たちは考え込みました。数分後中嶋プロは、「逃げるのは厳しい。でも追いかける選手はもっと厳しい。相手が嫌がるプレーとは何か。淡々とプレーされることだ。ティーショットをフェアウェイに置く。セカンドをグリーンに乗せる。パターを寄せる。そしてパー。これが一番辛い。ただ、守りのゴルフをするのは辛い。守りきって勝てるのは、絶好調時のタイガーウッズくらいだ。差があっても攻めなければならない。フェアウェイのど真ん中を狙ってティーッショトを打つ。ピンを狙ってマネジメントしながらセカンドを打つ。逃げる気持ちはよくない」という話をしていました。その数時間後、最終18番ホールを2位と4打差をつけながらも、畑岡選手は中嶋プロが言っていたように攻めのゴルフを展開。バーディフィニッシュで優勝を果たしました。
畑岡プロは中嶋プロの話で最も印象に残っているものとして以前語ってくれた話があります。「美味しいごちそうがテーブルに並んでいても、それをいっぺんに食べることはできないでしょ。一品ずつ食べていくから全部食べることができて“美味しかた”ということになる。ゴルフも同じで、最終日最終組で優勝が目の前にちらついても、1ホールずつしっかりプレーしないと優勝には結びつかない」。まさにこの日、その中嶋プロの言葉を実践し、ツアー2勝目を手にした印象でした。
優勝した夜、電話で畑岡プロにインタビューすると「最終日、李知姫(イチヒ)さんは必ず来ると思っていたので、朝から攻める気持ちでいた。伸ばさないと勝てないと思っていた。米ツアーでの経験は生かせて勝てて本当に嬉しい」と答えていました。
トミーアカデミーの生徒たちは、畑岡プロの優勝までのプレーぶりをどのように感じ自分のものにしていくでしょうか?合宿に参加していた生徒達は、この春まで一緒に合宿し一緒にプレーしていた畑岡の優勝を喜ぶとともに、次は自分だと気持ち新たに練習に打ち込んでいました。