森ビル所属の畑岡奈紗プロがトップで2018年米ツアーの出場権を獲得!!
昨年の11月29日~12月3日まで米国フロリダ州のLPGAインターナショナル・ゴルフクラブで開催された米国女子ツアーファイナルクオリファイングトーナメント(QT)。2度目の挑戦となった森ビル所属の畑岡奈紗プロは、12アンダーで見事に1位通過。2018年も米ツアーを主戦場として戦います。
▼畑岡奈紗(ハタオカナサ)プロフィール
2016年の日本女子オープンで国内メジャー史上初のアマチュア優勝を達成し、その直後にプロ宣言。2017年は国内ツアー2勝。2018年も2017年に続き米国ツアーを主戦場とする。
昨年はキャディーの一言がきっかけになり
秋の国内ツアーで調子を取り戻す
2017年は米ツアーを主戦場として戦ってきた畑岡奈紗プロ。秋になり国内ツアーに参戦すると、9月の『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン』でプロとしてツアー初優勝。さらに翌週の『日本女子オープンゴルフ選手権競技』では2週連続優勝&2連覇を果たしました。しかもそれぞれ4打差、8打差をつける圧勝。スコアで強さを見せつけるだけでなく、「これからは私たちの世代が日本を引っ張っていくべきだと思うので、今回の優勝は非常に意味がある」とインタビューで力強い言葉も発しました。
国内ツアーで調子を戻した理由は、キャディーの小俣さん。「バックスイングが低くなっていて、自分でも高くしなくてはと思っていたのですが、小俣さんが”劇的に変えなくてはダメ”と言ってくれたのがきっかけ」と語っています。その後も5試合で2位が2回と国内ツアーでは安定した強さを発揮。そして11月29日~12月3日まで、米国フロリダ州のLPGAインターナショナル・ゴルフクラブで開催された米国女子ツアーファイナルクオリファイングトーナメント(QT)にのぞみました。
『日本女子オープンゴルフ選手権競技』で2連覇を達成した畑岡プロ (C)JGA
コンディションをしっかりと整え、
5日間を戦い抜く
初日からトップに立った畑岡プロ。首位を明け渡したこともありましたが、2位と3打差のトップで5日目の最終日を迎えます。畑岡選手は1番ホールでバーディを奪いながらも、その後なかなかスコアを伸ばせずにいました。その間に、2位のティファニー・チャンが追い上げを見せ、9番ホール終了時点で、畑岡選手と同じ通算11アンダーで首位に並びました。
ティファニー・チャンはリオデジャネイロのオリンピックに出場した経験もある強豪。しかし畑岡選手はバックナインで勝負強さを発揮します。11番ホールでチップインバーディを奪うと、その1打のリードを最後まで譲らず、見事トップ通過。「QTは長いので開催前からトレーニングをしっかり積んで、ショットよりもコンディションを整えることに集中しました。だから5日間しっかりと戦えました」と語っています。
今回のキャディーはリオデジャネイロオリンピックでの帯同経験もあるベテランのデイナ・ドリュー氏(62才)。「QTは200名近い選手が参加して、通過できるのはたった20名の本当に難しいトーナメント。メジャーで勝つよりも厳しい大会であり、どの選手も緊張の中で戦っている。奈紗はすばらしい選手だと思う」と話していました。
フェアウェイキープ率は約90%。
パーオン率は約80%とデータでもずば抜けた実力を披露!
畑岡プロのショットは世界でも十分に通用していました。飛距離が出ていることに加え、データをみても約90%のフェアウェイキープ率と約80%のパーオン率は、QTに参戦した200名の選手の中でもずば抜けて良い数字でした。
畑岡選手はQTの期間中もトレーニングを欠かさず、米ツアーで戦うために必要なことをしっかりと理解している様子。近いうちの米ツアー初優勝が期待できそうです。
来期のツアーは、1月25日からバハマで始まります。森ビルグループとしても、畑岡選手がアメリカツアーで初優勝できるよう、引き続きサポートしていきます。