畑岡奈紗に続く将来の逸材が続々育っています! ~「ファルドシリーズ アジア日本最終予選」レポート~
今年で12回目を迎える「ファルドシリーズ アジア日本最終予選」。この大会はメジャー通算6勝のニック・ファルドが世界各国でのジュニアゴルファー育成を目的にしたもので、世界ランク6位になった畑岡奈紗選手や、来年から米国女子ツアーに挑戦する山口すず夏選手もこの大会の優勝から世界へと羽ばたいた選手です。日本大会で優勝した選手は来年3月にベトナム(ラグーナランコーカントリークラブ)で開催される「ファルドシリーズ アジア大会」に出場できます。
プロの試合でも活躍中の阿部未悠選手と
大田紗羅選手が優勝争い!
今年は最終日に雨が降ったことでドラマチックな展開になりました。大会は11月7日から9日までの3日間、静ヒルズカントリークラブを舞台に開催。初日、2日目は曇りでしたが、3日目には雨が降ったことで、選手達もレインウェアで試合に挑みました。
初日2アンダー、2日目3アンダーの阿部選手。高校3年生ながら、プロツアーにも出場経験がある期待の選手
2日目を終えて、多くの関係者から注目を集めたのが「17歳-21歳 女子の部」で5アンダーと独走状態だった阿部未悠選手です。最終日を2位に8打差でスタートしましたが、スタートの10番パー5でいきなりのボギーを叩くと、前半で40(+4)。後半もスコアを伸ばせず、最終日は78(+6)と厳しい展開になりました。それでも、2打差で優勝した阿部選手は、「最終日はピンポジションが難しかったです。初日、2日目と比べると、今日のゴルフは全然、目標としていたスコアではないので残念です。でも、優勝できて良かったです。来年3月のアジア大会は、初めての海外の試合になるので、ドキドキしますが楽しみです」と話しました。
2000年生まれの阿部選手は現在高校3年生。実は、今年3月の「ファルドシリーズ アジア大会」で優勝した山口すず夏選手と同級生でもあり、日本人選手の2連覇も期待したいです。
なお、2位には今年の静ヒルズレディースでプロを相手に最後まで優勝争いに絡んだ大田紗羅選手が入りました。大田選手も高校3年生。この年代は将来が楽しみな選手が数多く揃っています。
ヒルズゴルフトミーアカデミーの
神谷優太選手がベスグロに輝く!
この大会は女子が「12歳-16歳の部」「17歳-21歳の部」で、男子が「12歳-16歳の部」「17歳-18歳の部」「19歳-21歳の部」の計5カテゴリーでの開催。5人の優勝者がいますが、その中でもベストグロス賞を獲得したのが「19歳-21歳の部」で優勝した神谷優太選手でした。
「19歳-21歳 男子の部」で優勝した神谷選手は初日からトップを守り完全優勝
優勝を決めた直後には、ゴルフコースのスタッフからも祝福された神谷選手は、ヒルズゴルフトミーアカデミーで育った選手。ラウンド後に話を聞くと、「中学、高校の6年間、トミーアカデミーの生徒として中嶋常幸プロのお世話になり、合宿などの機会に静ヒルズで練習をさせていただきました。優勝して恩返しができたので良かったです。静ヒルズの練習環境はすごく充実していて、アプローチエリアも広くて、ウェッジに自信を持てるようなれたと思います」と話しました。
ヒルズゴルフトミーアカデミーは、中嶋常幸選手と森ビルの初代社長である故・森稔氏が2012年から「次世代のゴルフ界を担う選手を育成」するという理念でスタート。ジュニア育成にも力を入れてきており、畑岡奈紗選手、山口すず夏選手もヒルズゴルフトミーアカデミー出身者です。
世界各国でジュニア大会の最高峰の一戦となっている「ファルドシリーズ」。その大会には、毎年ヒルズゴルフトミーアカデミーの生徒が数多く出場しており、その日本予選を開催する静ヒルズカントリークラブは、世界につながる道になっています。
各部門の優勝者(写真左からの順番)
「19歳-21歳 男子の部」優勝 神谷優太(早稲田大学)
「17歳-18歳 男子の部」優勝 井坪佑介(埼玉栄高等学校)
「12歳-16歳 男子の部」優勝 大谷元気(福井工大付属 福井高校)
「17歳-21歳 女子の部」優勝 阿部未悠(第一学院高等学校)
「12歳-16歳 女子の部」優勝 早川夏未(共立女子第二高等学校)