ヒルズゴルフトミーアカデミー出身! 入谷響プロにインタビュー「将来は憧れの存在となり、目標とされるプロになりたい!」

6月のニチレイレディスで優勝を果たした入谷響プロ 写真:JLPGA
ヒルズゴルフトミーアカデミー出身!
入谷響プロにインタビュー「将来は憧れの存在となり、目標とされるプロになりたい!」
中嶋常幸プロが主宰するヒルズゴルフトミーアカデミー出身で、ルーキーイヤーの今年早くも
ツアー優勝を果たした入谷響プロにインタビュー。初優勝を振り返るとともに、その後の試合で単独首位に立ちながら優勝を逃した経験、そして今後の目標について語ってもらいました。
ツアー1年目、最初は不安があったが今はとても楽しい!
▼初優勝(6月のニチレイレディス)ができた感想
ウィニングパットを決めた直後の最初の気持ちは「この1日がようやく終わった」というものでした。同期や同じ年の選手がその場でお祝いをしてくれたり、インタビューを受けている時に、「優勝できたんだな」という実感が湧いてきました。
プロ1年目に優勝できたことについては、もちろん優勝できて嬉しいんですけど、順調すぎて正直怖いっていうのもありました。
▼今シーズンの前半を振り返って
3月の開幕戦から優勝した6月のニチレイレディスまでは、自分の中でもいいイメージで、そこまではすごく良かったんですけど、その後はなかなか良い成績が残せなくなりました。初日、2日目はいいんですけど、3日目、最終日に崩すことが多くなりました。8月のCATレディースでは優勝ができそうな位置まで行ってガタッと落ちてしまいました。最終日が課題だったんですが、9月の日本女子プロでは最終日にスコアを伸ばすことができて調子は戻ってきているのではないかと思います。
▼CATレディースでは最終日のバックナインで単独首位
12番ティグラウンドに行くときに、ふとリーダーボードが目に入ってしまいました。12番は特に意識せずにバーディでした。13番のティショットまでは悪くなかったのですが、3パットのボギーにしてしまいました。そこでも焦ってはなかったのですが、14番のティショットをラフに入れてしまい、しかもピンが狙いづらい難しい位置でした。このあたりから少しずつ焦りが出てきました。14番もボギーでしたが「まだ大丈夫。そんなに不安になることはない」と自分に言い聞かせたんですけど、15番のティショットでOBが出てしまいました。きざむという選択肢もあったんですけど、(ドライバーで)いっちゃおうとなってしまったのが一番の反省点です。
15番は予選ラウンドのティの位置がもっと後で、決勝ラウンドでは前になりました。飛ばし屋はきざむという選択肢をした選手も多い中、(ドライバーで)いっちゃったというのが反省点です。学びました。
▼優勝の意識をした?
そんなに意識はしていなかったです。これくらいのアンダーを出そうと目標を立ててやっていましたので。ただ、リーダーボードを見た瞬間、周りの順位も分かり、いろいろと頭で考えてしまったことが良くなかったです。
チャンスはあると思っているので、どこかでまた勝ちたいです。
▼プロになってツアーを転戦していて今はどんな気持ち?
最初は出られるという楽しみもある一方で、やっぱり緊張しました。プロになってどんな成績を残せるんだろうかなっていう不安もあったんですけど、今はとても楽しいです。「ここで戦えるぞ!」という、楽しみがあります。
▼今後の目標
徐々に徐々に進めていきますが、最終的には米国女子ツアーで活躍して、世界ランキング1位になることが目標なので、ステップを踏んでいくためにもまずは国内でもう1勝したいと思います。
中嶋プロのアドバイスが心の支えになっている
▼トミーアカデミーの中嶋常幸プロからアドバイスは?
アドバイスは結構してくださいます。トレーニングはちゃんとしなさいと言ってくださったり。CATレディースの後も色々と言ってくださいました。
ここをこうしろとかという細かいものではなくて、思い切ってやってこいよみたいなアドバイスが多いです。あんまり成績が出ていないときは、アイアンでライン出しの練習したりとか、パターはタッチ重視でやりなというようなアドバイスもくださいます。
▼中嶋プロのサポートの効果は?
すごい支えになっています。中嶋プロじゃないと無理って感じです!
成績残せない時期は悩むことも多いのですが、そんな時に中嶋プロからアドバイスをたくさんいただいています。成績を残せてないと焦ったりもしているので、中嶋プロにアドバイスいただくと自分の中ではすごく安心できます。
▼アマチュアの頃の中嶋プロからのアドバイスの中で、プロになってから役立っているものは?
振っていくことです。プロになって少し怖くなってしまった時がありました。コースが狭く見えてきたりショットがブレてくると、抑えたくなってなかなか振りにいけないというのがあります。そういう時はマン振りをして、抑えたいという意識をなくしていきます。あとはずっと振っていていつもと感覚が違うなと思った時に、ライン出しの練習をするとよくなってきます。そういう練習は今でもやっています。
ちょっとおかしくなったら基礎に戻っていくという繰り返しでやっています。
プロの試合に出るからにはアマチュアでも優勝を狙ってほしい
▼昨年10月の「ヒルズレディース森ビルカップ」ではベストアマに!その活躍は今に繋がっている?
その時はプロテスト前でピリピリしていました。プロと一緒に試合するというので不安もありました。調子は悪くなかったので絶対に戦えるとは思っていたんですけど、それでもプロの試合なので雰囲気は違っていましたね。
やはり調子は良くて優勝争いに加われて結果的にローアマも取れて、次のプロテストへの自信がつきました。
▼今年もトミーアカデミーのアマチュアが出場しますがアドバイスはありますか?
私は出るからには優勝を狙っていました。プロの試合での経験をしたいというのもありますが、プロと同じ条件で一緒に戦えるという経験はアマチュアの時にはなかなかなかったですし、出場の権利は自分でつかんだものなので、優勝を目指してやってほしいです。
アマチュアでは経験できない緊張感もあってそこを経験できますし、プロになりたい思ってプロの試合に出ているんだったら、自分は今どんな状態で、自分がプロと一緒に戦ってどんな感じなんだろうなっていうのも経験して欲しいです。
▼入谷プロもアマチュア時代にいい経験ができた?
アマチュアの時、ステップ・アップ・ツアーだけでなくレギュラーツアーにも出させていただいて、なかなか最初は予選通過もできずみたいな感じで、まだまだだなっていうのはすごく思い知らされました。プロテストに受かった年の3月のレギュラーツアーで初めてプロの試合で予選通過ができて、その後「ヒルズレディース森ビルカップ」で優勝争いができて、どんどん成長できているという実感を得られました。今の自分とプロとの差を感じて欲しいです。それで自分がやれるって思うんだったら、それは自信になりますし、そこで成績が残せなかったらまだまだということなので、もっと頑張らないといけないです。
ただ、プロとの差を感じても落ち込んだりしないで欲しいです。差を感じられることがすごく良い経験なので、前向きに捉えて欲しいです。
▼将来はどんな選手になりたいですか?
みんなから憧れてもらえるようなプロ、目標とされるプロになりたいです。
