LPGAステップ・アップ・ツアー 静ヒルズレディース森ビルカップ初日、降雨によるコースコンディション不良のためスタートが1時間30分遅れ第1組は９時30分スタートとなった。
※写真：4アンダーで単独首位に立った新田彩乃

雨でランが出にくくなったことに加え、水を含んだ重いラフが選手たちを苦しめスコアは伸び悩んだ。厳しいコンデションの中、好プレーを見せたのは新田彩乃。「パットもショットも良かった」と、4アンダーで単独トップに立った。18番ではティーショットを左に曲げたが2打目を2メートルに寄せバーディ。「木にかすったが良い方向に飛んでくれた」と運にも恵まれた。「今年はずっと好調」と手応えを感じて迎えた本大会。しかも最終日の11日はお母さんの誕生日だという。「いつもお世話になっている母に、優勝をすることで恩返しをしたい」と明日、明後日も快進撃を目指す。

1アンダーの2位タイにつけたのは吉本ひかるだ。2番でティーショットを左に大きく曲げ2打目は出すだけだったがパーをキープするなど、我慢のゴルフでノーボギーのラウンド。「唯一のバーティチャンスだった」という15番でパットを沈めアンダーパーでホールアウトした。「明日以降も今日のように気持を切らさずパーを取っていけばチャンスがある」と、アマチュア時代も含めたステップ・アップ・ツアー3勝目を狙う。

パターとアプローチがよくノーボギーでラウンドした吉本ひかる

18番のバーディで吉本に並び1アンダー・2位タイにつけたのは安田彩乃。スタートの1番ホールではティーショットがレーキに当たって跳ねバンカーに入りボギースタートとなる不運にも見舞われたが、3バーディ、2ボギーでフィニッシュした。「今日はレギュラーツアーで50％くらいのパーオン率を上げることを意識した」という安田は12ホールでパーオン。「今日は良かった。明日と明後日も同じゴルフをしたい」と、復調に向けて手応えを感じていた。

ヒルズゴルフトミーアカデミー出身の安田彩乃

イーブンパーの4位タイには5人、1オーバーの9位タイには昨年の覇者でアマチュアの平塚新夢など5人が並ぶ混戦模様。また、ステップ・アップ・ツアーの2試合連続優勝を狙う蛭田みな美は4オーバーの39位タイにつけている。なお、鈴木佳恵が4番ホール（パー3）でホールインワンを達成した。