静ヒルズレディース 森ビルカップ予選会 結果速報
赤荻瑠花選手(アマチュア)、髙野愛姫選手(アマチュア)、城間絵梨選手が本大会の出場権を見事獲得!
※メイン写真左から髙野愛姫選手(アマチュア)、赤荻瑠花選手(アマチュア)、城間絵梨選手
「LPGAステップ・アップ・ツアー 静ヒルズレディース 森ビルカップ」の2019年の出場予選会が、4月3日(水)に茨城県常陸大宮市にある静ヒルズカントリークラブで開催されました。当日は、上位3名に与えられる本戦出場権の獲得を目指してプロ・アマチュア合わせて計48名の選手が参加し白熱した戦いが繰り広げられました。朝は気温が10度以下の寒さ、そして午後は強風という厳しいコンディションの中、ロングホールで3つバーディを奪うなどシェアなプレーを見せて優勝したのがアマチュアの赤荻瑠花選手。3バーディ、3ボギーのイーブンパー「72」をマークし、同スコアによるカウントバックにより1位で予選を通過しました。同じく3バーディ、3ボギーのイーブンパー「72」で準優勝して本戦への出場を決めたのが、アマチュアの髙野愛姫選手。インスタートの前半を2バーディ、1ボギーで折り返し、後半のアウトも1バーディ、2ボギーと粘りのプレーでスコアをまとめています。また、4バーディ、5ボギーという出入りの激しいゴルフながら、最終的に1オーバー「73」にまとめ3位(同スコアによるカウントバック)で予選を突破したのがプロの城間絵梨選手となりました。昨年の本大会では、ヒルズゴルフトミーアカデミー出身のプロ、安田彩乃選手がステップ・アップ・ツアー初優勝を飾っています。今年は、予選会から勝ち上がった3名の選手達がどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみです。
予選会の注目選手
「ヒルズゴルフトミーアカデミー」や「静ヒルズジュニアスクール」の生徒が参戦!
指を負傷しながらプレーしていた選手も現れるなどアマチュア勢が躍動
プロからアマチュアまで、幅広い層のゴルファーが出場している「LPGAステップ・アップ・ツアー 静ヒルズレディース 森ビルカップ」の予選会。なかでも注目なのが、中嶋常幸プロが「次世代の日本のゴルフ界を担う選手を育成したい」という想いで主宰しているジュニアアカデミー「ヒルズゴルフトミーアカデミー」の生徒達です。現在は世界を舞台に活躍し、今季の「キア・クラシック」でも優勝して米国ツアー3勝目を挙げた畑岡奈紗選手も「ヒルズゴルフトミーアカデミー」出身者のひとりです。そんな偉大な先輩に続くような活躍を目指して生徒達は日々練習に励み、今回の予選会にも藤代成美選手、入谷 響選手、安西美優選手の3名が参戦しました。
なかでも藤代成美選手は、インスタートの前半は14番パー5でバーディを奪うなど健闘。ボギーも2つあったものの1オーバーで折り返しました。後半に入ってから6番ボギー、7番ダブルボギー、8番ボギーとスコアを崩したのが残念でしたが、トータル5オーバーの「77」でホールアウトし、11位でフィニッシュ。「今日は前半パーオン率がほぼ100%だったのですが、パターの調子が今ひとつで耐え凌ぐゴルフになりました。一番良くなかったのは後半の7番で、4パットでダブルボギーを叩いてから調子を崩してしまったのが反省点です。静ヒルズカントリークラブは、グリーンの傾斜を読むのが難しく戦略性が高いコースだと思います。練習施設も充実していて、特に新しくなったアプローチ練習場は使いやすいですね。広いため、高い球や低く出して止めるボールなど色々な打ち方を試せるので、練習で技の引き出しを増やすことができます」と語ってくれました。
「グリーンの傾斜を読むのが難しい」という藤代成美選手
(ヒルズゴルフトミーアカデミー生)
さらに、同じくインスタートの入谷 響選手は前半にスコアを崩してしまい5オーバー、しかし後半は上手く立て直して1オーバーにまとめトータル6オーバーの「78」で、17位という結果となりました。「前半はショットが安定していたのですが、パターの調子が悪くて叩いてしまいました。後半は何とかパターも安定してきたので良かったです。静ヒルズカントリークラブはグリーンが速いのが難しいですね。攻略するには、それなりの技術が必要だと思いますし、ラウンドするたびに自分自身の勉強にもなります。アプローチ練習場なども、しっかり打てる環境なのがうれしいですね。今後はショットの安定性に磨きをかけて、パターのストロークも真っすぐ引いて、真っすぐ打ち出せるように練習していきます」と話してくれました。
「ショットの安定性に磨きをかけたい」という入谷 響選手
(ヒルズゴルフトミーアカデミー生)
また、アウトスタートの安西美優選手は、「今日はプレーでは良いところがありませんでしたね。特にパターが悪くて3パットも4回ぐらいしました。静ヒルズカントリークラブのグリーンはアンジュレーションが強くて速いので難しいと思います」とホールアウト後に語ってくれました。最終的には、前半5オーバー、後半4オーバーのトータル「81」でホールアウトし24位で競技を終了。安西選手も他の選手と同様に、静ヒルズカントリークラブの練習施設に魅力を感じているようで「アプローチ練習場が3つに分かれているため混みにくいので、本当に使いやすいです」と話してくれました。
「アプローチ練習場が3つに分かれていて使いやすい」という安西美優選手
(ヒルズゴルフトミーアカデミー生)
ほかにも、小学校4年生から高校3年生までの男女を対象にしたゴルフスクール「静ヒルズジュニアスクール」の生徒達の中からも山之口 空選手と飯村知紗選手の2人が参戦。普段レッスンを受けているコースでのプレーにも注目が集まりました。
最終的に、トータル12オーバー「84」(37位)でフィニッシュした山之口 空選手は「今日は全体的にパターの調子が悪くて、アプローチでもミスがあったのが悔しいですね。後半はドライバーも安定しなくてパーオンも少なくなったため、良いスコアが出せませんでした。それでもバーディを2つ取れたのは良かったです」と競技を振り返ってくれました。また、静ヒルズカントリークラブの魅力については「コースが凄く綺麗で全体的に広いのがいいですね。グリーンまわりにバンカーが多く戦略性の高いホールも多いと思います」と笑顔で答えてくれました。
「バーディを2つ取れたのが良かったです」という山之口 空選手
(静ヒルズジュニアスクール生)
一方、「風が強い中でのプレーでアイアンショットの精度が悪く自分は良いスコアを出せませんでしたが、先輩達とラウンドできて凄く勉強になりました」と語ってくれたのが、トータル14オーバー「86」(40位)でホールアウトした飯村知紗選手。「静ヒルズカントリークラブは、すべてのホールにおいて気が許せない印象で一打ずつ集中しないとミスに繋がってしまうため良いスコアを出すのが難しいと思います。とにかく戦略性が高い印象で、ラウンドすることで自分自身のレベルアップにも繋がりますね」と話してくれました。
「先輩達とラウンドできて凄く勉強になりました」という飯村知紗選手
(静ヒルズジュニアスクール生)
そして、スタート前の試合会場で気になったのが沼田玲奈選手。なんと右手の人差指に包帯を巻いていたので「プレーに支障がなかったか」などをホールアウト後に聞いてみました。「実は人差指の爪をはがしてしまったんです。とりあえず今日は頑張ってプレーしました。でもグリップに余計な力が入らなくて逆に良い面もあったかも知れません(笑)。スコア的には良くなかったですが、ミスは一定な感じでしたから…。今後は爪が生えてくるまで基礎練習に励みます(笑)」と笑顔で話してくれました。指の爪が剥がれた状態でのプレーとなった沼田選手は、6オーバーのトータル「78」(16位)で競技を終えています。
人差指に包帯を巻いた状態で豪快なドライバーショットを放つ沼田玲奈選手
予選通過選手のインタビュー
■赤荻瑠花選手(優勝)のコメント
後半の風が凄く強い状況の中、1アンダーでラウンドできたのが良かったですね。静ヒルズカントリークラブは過去に何度かプレーしているのですが、とても難しい印象で今回初めてイーブンパーが出せたので良かったです。本大会では今日のプレー内容を振り返り、悪いところは修正して良い部分を生かしながら、アンダーでまわれるように頑張りたいです。
■髙野愛姫選手(準優勝)のコメント
今日はショートゲームでカバーしていくようなプレー内容でした。どうにかスコアが大崩れしないように耐え凌いだ感じです。特に後半の3ホールでショットが荒れ始めてしまい、最後は苦労しました。去年LPGAツアーの「大東建託・いい部屋ネットレディス」に出場したのですが、その時は良い経験にはなりましたがスコア自体は良くなかったので、本大会では少しでも良い結果が残せるように頑張ります。
■城間絵梨選手(3位)のコメント
今日はメンタル面を落ち着かせてプレーすることを心がけました。特に風が強かったので、リズムに気をつけながら淡々とラウンドした感じです。それもあって前半は良かったのですが後半は風と自分のショットが噛み合わず、いくつかボギーを打ってしまいました。なかでも、最後に1m未満のバーディパットを外したのがもったいなかったですね。全体を通しては、流れを壊さなかった点がスコアメイクに繋がったと思いますし、自分の目標としているプレーまで「あと一歩」という感じでプレーできました。本大会では悪かった点を修正して、さらに良いプレーをしたいですね。静ヒルズカントリークラブは池が多くて、グリーンのアンジュレーションも強いので、ピンの位置次第では凄く難しいコースになると思います。それでもロングホールではバーディチャンスもあると思うので狙っていきたいです。