【最終日】ヌック・スカパンが1打差で逃げ切り、ステップ・アップ・ツアー3試合連続優勝を果たす!
静ヒルズレディース 森ビルカップ最終日、首位を独走していたヌック・スカパン(タイ)が後半に崩れだした。14番、15番でボギーをたたきその時点で2位に2打差。16番でバーディを奪い1歩抜けだしたが、17番パー4で3オン、3パットでまさかのダブルボギーをたたいてしまい2位に1打リードして18番ホールに向かった。
勝負の18番、ティーショットで握ったクラブは、練習ラウンドも含めて一度も18番ホールで打ったことがなかったドライバーだった。スカパンの飛距離だと右に曲げれば池。「後半怖がっている感じだったので、最終ホールは冒険したいと思った。50:50の確率だったけど、アゲインストだったので距離を残すと2打目が厳しくなるとも思った」とスカパン。この判断が吉と出て、ティーショットでしっかりとフェアウェイを捉えた。2打目も少し右に曲がっても池という厳しいピンポジションだったが、まったく臆せずにピン筋にナイスショット。5メートルにつけ2パットでパーを拾った。スタートから4つスコアを落としたが、2位に1打差の通算4アンダーで優勝を果たした。
「プレッシャーはなかったが、ショットのタイミングが良くなかった」と最終日を振り返ったスカパン。「怖がっていた」とずるずるとスコアを落とした後半だったが、最終ホールの18番ホールで「以前だったら右の池を避けることができても、左に曲げていたと思う」と本人が語ったようにメンタルの成長を披露。18番ホールを取り囲んだ大ギャラリーの度肝を抜くティーショットとセカンドショットを放ち、勝負を決めた。
3日間で4,000人以上のギャラリーが入ったことを話すと、「ワォー」と喜んだスカパン。開催コースについて、「コースコンディションは最高でした。全ショットで集中しなくてはならない、ミスが許されない戦略的なコースだと思います。グリーンも硬くて速くてアンジュレーションもあって、ここで経験を積めば成長できると思う」と話しました。
3アンダーの2位タイには鶴岡果恋と西畑萌香、1アンダーの4位タイには竹内美雪、宮田成華、川岸史果、イーブンパーの7位タイには今綾奈のほか3名の選手が入りました。
また、ベストアマチュア賞は4オーバーの政田夢乃が受賞しました。