2019日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hillsで完全優勝を果たした堀川未来夢にインタビュー
飛距離を伸ばして海外ツアーでも活躍したい!
初日から首位を譲らず、ツアー初優勝をメジャーで飾った堀川未来夢選手。
改めて試合を振り返るとともに、その後出場した2つの世界メジャーのことや今後の目標についてなどの話を聞きました。
最終日、大勢のギャラリーが堀川選手のプレーに注目した
宍戸ヒルズが昔から相性が良いコース!
最終日は自分が立てた目標に集中
-宍戸ヒルズカントリークラブ 西コースについて
自分は昔から宍戸ヒルズとはすごく相性がいいんです! 今年もスタートから6連続バーディでスタートしましたし、次の日も最初の6ホールで6アンダーが出せました。宍戸ヒルズはコンセプトがはっきりしていて、1~6番ホールまでで、まずはスコアを伸ばす。7~10番ホールまでは耐える。そして11~13番ホールは少し伸ばせるホールで、14~18番はかなり難しいホールが続きます。自分が何をすべきかがはっきりしているので回りやすいですね。すごく難しいと言うプロが多いですが、自分にとっては打ちにくいホールが1つもなくて、マネジメントしやすいコースです。
-昨年のシーズン終盤、最終日に2度首位スタートしましたが勝つことができませんでした。今回も最終日はトップからのスタートでしたが緊張はしませんでしたか?
実は今年5月の関西オープンの時に、中嶋常幸さんにいろいろ教わりました。最終日に逃げる立場だと目標がないからすごく難しいので、自分が立てた目標スコアをどのように達成するかだけを考えた方がいいというアドバイスをいただきました。今回、12アンダーで3日目を終えましたが、最終日はあと3つ伸ばして15アンダーにしようという目標を立てて、そこだけを気にしてやっていたのが良かったと思います。中嶋さんのこのアドバイスはすごく大きかったです。
キャディの清水重憲さん(左)が堀川選手の4日間を支えた
優勝を決めた直後の堀川選手
全米オープンと全英オープンで世界の強豪との実力差を実感。
直近の目標はアジアンツアー参戦!
-初めて出場した全米オープンと全英オープンはいかがでしたか?
今の実力だとメジャーには歯が立たないというのが正直な感想です。ただ、向こうのゴルフってパワーゴルフなので、150ヤード以内になってきたら彼らとも対等に戦える自信はあります。
-世界の強豪が集まるアジアアマで大学生の時に2位になった実績がある堀川プロ選手でも歯がたたないのはなぜですか?
向こうのコースセッティングって、300ヤード飛んでから試合に来てくださいみたいな感じなんですよ。日本ツアーで勝ったりシードを取るには270ヤードでいいから曲がらないショットが打てれば良いのですが、米ツアーは300ヤード飛ばないとどうにもならないです。例えば280-290ヤードくらいのところにバンカーがあったとすると、日本のツアーの場合はその手前に打ってそこからグリーンに乗せていくという選択肢になりますが、米ツアー選手の場合は、無理やりでもそれを越そうという選択をしていますね。仮にバンカーに入ったとしてもバンカーから何とかパワーでグリーンに乗せるか、グリーン周りに持っていってパーを取るっていうマネジメントをしているんです。その辺のゴルフの考え方やマネジメントの仕方が全然日本とは違いますし、それによって実力も差が出てしまうのだと思います。
-今後の目標は?
海外に行きたいですね。まずはアジアンツアー行って、そこから共催しているヨーロピアンツアーの試合に出て、最終的にはヨーロピアンツアーからアメリカツアーにも挑戦したいと思います。そのためにやはり飛距離は伸ばしたいです。
日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hillの3日目、記者会見にのぞんだ堀川選手
堀川未来夢のヒルズゴルフを通じた成長の歴史
小学5年生で人生初試合として出場した「全国小学校ゴルフ選手権横尾要カップ」以来、堀川未来夢選手は森ビル株式会社が関係する様々な試合に出場。日本ゴルフツアー選手権での優勝までの活躍を振り返ってみました。
【アマチュア時代】
2003年(小学5年生)
□ 全国小学校ゴルフ選手権横尾要カップ 春大会
5~6年生男子の部で20位
2008年(高校1年生)
□ ファルドシリーズアジア日本大会 8位
2009年(高校2年生)
□ チャレンジツアー・静ヒルズトミーカップ ローエストアマチュア賞
2010年(高校3年生)
□ 関東高等学校ゴルフ選手権・緑の甲子園(静ヒルズ)4位
□ ファルドシリーズアジア日本大会 優勝
2011年(大学1年生)
□ ファルドシリーズアジア日本大会 優勝
2012年(大学2年生)
□ チャレンジツアー・静ヒルズトミーカップ ローエストアマチュア賞
2013年(大学3年生)
□ ファルドシリーズアジア日本大会 優勝
2014年(大学3年生)
□ ファルドシリーズアジアグランドファイナル 優勝
【プロ入り後】
2015年
□ 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 7位
2016年
□ 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 予選落ち
2017年
□ 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 51位タイ
2018年
□ 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 38位タイ
2019年
□ 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 優勝