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ツアープロキャディに聞いた静ヒルズで開催されるメジャーの魅力とは!?

メジャーの舞台として静ヒルズカントリークラブはどのような状態に仕上げられたのか?
男子チャレンジツアー、シニアのメジャーである日本プロシニア、さらには女子のステップ・アップ・ツアーなど、数多くのトーナメントを開催してきた静ヒルズカンントリークラブ。毎回様々なドラマを生んできました。
今回は初の女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯」を開催。中嶋常幸プロが設計監修を行った静ヒルズでのメジャーにはどんな魅力があるのか?男女ツアーで長年にわたりバッグを担いできたベテランツアープロキャディー2人に話を聞きました。なお、2人とも宍戸ヒルズカントリークラブで開催される男子メジャーの「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」では、優勝者のキャディ実績があります。

清水重憲(しみずしげのり)プロキャディ

田中秀道プロのキャディとして1998年に初優勝。2007年には賞金王の谷口徹プロ、賞金女王の上田桃子プロのキャディをつとめ「男女2冠キャディ」として話題に。2019年には堀川未来夢プロのキャディとして「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制した。

▼静ヒルズカントリークラブの印象

すごくいい難しさがあって、終盤のホールが特に素晴らしいですね。
16番ホール(Par4)は距離が短いんですけど、グリーンがすごい難しいんです。
15番ショートも、距離はそんなに長くないんですよね。長くない方がいいんですよ。ピン狙っていけるから。ただ、ピン狙ってミスをしたら池入ります。長過ぎるとみんな逃げるだけなんで、あんまりホールとしては面白くないんですよね。多分、女子プロでいったら7番か8番アイアンの距離なのですが、さすがにその距離だと逃げれないじゃないですか。でも、攻めて風のジャッジとかも含めてミスをしたら池に入ります。

▼コースコンディション

めちゃくちゃいいと思います。まず、グリーンがすごくきれいですね。男子メジャーの宍戸ヒルズカントリークラブで開催される日本ゴルフツアー選手権の方も知っているので、グリーンは絶対いいだろうなと思っていましたけどやはり良いです。
コース全体としてもいい感じの難しさがあって、多分ラフとか別に伸ばさなくても普通に難しいコースだと思います。

本大会では脇元華プロのキャディを行っている清水重憲プロキャディ

▼コースについて

中嶋常幸さんの設計ですよね?すごく考えられているコースだなっていうのがわかります。
9番のロングホールとかも(2オンを)誘ってきますよね。距離的には(2オンが)狙えるんだけど、手前に池があってみたいな。
14番のロングホールも面白いと思います。池絡んでいて、ボギーになったりする可能性もあるんですけどでもイーグルも出ます。

▼テレビやネット中継で観戦する際のポイントは

13番の長いミドル、14番のロング、15番のショートとこの辺くらいからめちゃくちゃスコアが動くと思います。
マスターズが開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブの12番(Par3)は距離が短くて、世界の男子トッププロが8番アイアンとかで打って池に入れるんですけど、静ヒルズの15番ショートもオーガスタの12番のような感じですね。7番とか8番アイアンで打って池に入れる可能性のあるホールですから。上手く行ったら短いショートなのでバーディがとれますし、池に入ったらダボになってしまいます。そこでものすごく流れが変わってきますし、次の16番(Par4)も短いホールでフェアウェイに行けばチャンスですし、一方でグリーンの変なところ乗せたら3パットもあります。
そして17番(Par4)と18番(Par4)も池がらみで。18番もティーの位置が前だと、第1打でドライバーを持つか持たないか、選手は考えさせられますね。

梅原敦(うめはらあつし)プロキャディ

1998年より藤田寛之プロとコンビを組み、以後15年間で14勝。2014年からフリーとなり森田理香子プロ、成田美寿々プロ、李知姫プロ、鈴木愛プロ選手などのキャディを務める。2016年には「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」にて、塚田陽亮プロのキャディとして優勝。

▼静ヒルズカントリークラブの印象

初めてのコースなのですが、練習日にまわってみてアンダーパー出る気がしなかったです。アウトよりもインの方がちょっと難しいですね。
フェアウェイがタイトで、ラフも深いのでラフに入ると女子の力では厳しい。フェアウェイをキープし続ければと考えるんですけど、タイトなのでショットが良くてもラフに入ることがあります。
距離は長めですがフェアウェイに置ければそれほど問題はないと思います。フェアウェイを外した時にどうするか?グリーン手前に花道があったら何とかなるんですけど、花道が使えないとこも多いですし。特に重要なのはアプローチなど思います。どのコースもそうだけど、アプローチ上手い人が生き残れるかもしれないですね。

▼コースの戦略性

池やハザードが上手く無駄なく配置されていますね。ナイスショットは報われるし、ミスショットはやっぱりそれなりの結果になる。公平だと思います。ここは絶対にどう考えても実力通りのスコアになりますよ。選手が持つ技術通りのスコアになると思います。

▼コースコンディション

グリーンはそれほど速くないですね。こんだけの難しいセッティングにしているからかな?このコースで開催されたステップ・アップ・ツアーに出ていた選手は、もっと硬くて速かったって言っていました。時期が違うからかもしれませんが。
グリーンがもっと硬く速くなったら、それはそれでメジャーっぽくて面白いと思います!

本大会では東浩子プロのキャディを行っている梅原敦プロキャディ

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