静ヒルズカントリークラブを設計監修、トミーアカデミーを主宰する中嶋常幸プロにインタビュー!
静ヒルズカントリークラブの設計監修を行うとともに、次世代の日本のゴルフ界を担う選手を育成するヒルズゴルフトミーアカデミー(以下「トミーアカデミー」)を主宰する中嶋常幸プロにインタビューしました。
―今年の静ヒルズレディースについて
今年で3回目ですよね。毎年コースコンディションがアップしていく。やっぱり試合をやっている良さというのか波及効果というのかな、そういうのがあってコースがどんどんきれいになってよりコンディションが良くなっているというのは感じる。あとはギャラリー数も多いし人気がある試合なので、女子選手たちの意識もこの試合で勝ちたいという気持が3年目にしてすごい高くなっているというのを感じますね。
―選手たちからも大好評である静ヒルズカントリークラブの練習環境の素晴らしい点
やっぱりスペースが広いということですね。ショットの練習場だけじゃなくて、アプローチ練習場、そのグリーン周りのバンカー、そして大きな練習グリーンが2面ある。やっぱりその充実感というのが空間にすごいゆとりがあるので、良い練習施設が作れているなという気がしますね。それとトミーアカデミーをやっているから練習施設の充実感というか、練習施設こそが大事なんだという狙いが、こういう大会をやっても活きていますね。
―さらに加えたい環境
トレーニングジムですね。マシンをいくつか置いて、トレーニングジムでしっかりと体をつくれるようにしたい。雨が降ろうと温度が下がろうとできるトレーニング施設としてのジムがあるといいですね。
―出場したトミーアカデミー生に、この試合を通して学んでほしいこと
やっぱり実践ですよね。実践こそ最高の教師だし、教えてきた基本練習をいかに実践に結び付けるか、そこがやっぱりポイントになると思う。実践に勝る先生はいないので、実践で習った基本を実用化できるようにしていくということでは試合が大事ですね。
―今年出場したトミーアカデミー生には、試合でどんなことを学んで欲しいか?
試合で失敗した時の状況を聞くと、その個人個人のテーマが見えてくる。フェードが打ちにくい子はどうしてもドローで打ってくるんだけど、ドローで逆に失敗したりする。そういう時に、もう少しクリエイトを下げたフェードを打ちたいとかね、試合を戦う上で全部に欠点があっちゃいけない。ここが弱点です、ここが長所ですと、もちろん長所は大事なんだけど、その欠点が消えてくれば長所はもっと生きる。そういう欠点を修正するという意味でも試合は大事ですね。
―トミーアカデミーの卒業生が質問してくる内容
今悩んでいることとかですね。言葉の端々に悩みとか課題とかがあって、どうしたらいいかとかそういう方向性とかを欲しいわけですよね。卒業生にとって僕らのアカデミーというのは母校だと思っているから、卒業した子が母校に戻ってきて先生と話しするって全然ありですよね。そういうアカデミーを作っていこうとしているので、トミーアカデミーで一期でもやった子には馴染みがあるので、自分にどんどん声をかけてくるのはいいことだと思っています。
―6月下旬実施する第5期生選抜テストではどんな選手にエントリーしてもらいたいか?
やっぱり光る子っていうのかな、この子磨いたら、あるいはきっとこの子はゴルフに向いているだろうなとか、そういう子を見つけるのが楽しみですよね。
―例えばこういうタイプに来て欲しいというのは?
いやいや、いっぱいいますよ。いろんな子がいるね。細かいことにこだわる子もいれば、別にいいじゃないって子もいるし、様々いる。ストイックな子もいるし、楽天的な子もいるし、いろんなタイプがいていいと思うんですね。
―トミーアカデミーの生徒は様々なタイプがいる?
画一的な子どもたちを育てたって面白くないし、昨日、面白かったのは柏原くんが9番のセカンドをレイアップしたのに池に入れた。本人のパワーからすれば狙ってもいいくらいの距離だったんだけど、ラフだっていうこともあってレイアップした。それがフライヤーして池に入った。これば原因でボギーになった。バーディチャンスのホールでボギーになったんですよ。9番が終わって10番に行く途中に会ったら笑っているんですよ。あの明るさっていうのはいいなと思ったね。
子供たちの多様性っていうのは教えていても面白いね。目標は1つだけど、性格はみな違うわけですよ。でも向かっている先は一緒なんで、そういう意味ではその多様性を僕ら見てても面白いよね。
―いろんな子に可能性があるということ?
失敗して笑っていようがめげてようが、目標はツアーで優勝する、海外に出ていくって目標だから。その十人十色っていうのは面白いですね。
―十人十色を育てていくのがトミーアカデミー?
教えるのは基本だけだからね。基本的な構えとテークバックに入っていくバックスイングまでで、ここが基本的に一番大事に教えるところ。その先っていうのは自分たちが磨かないとね。